1985(昭和60)年のデビュー以来、第一線で活躍し続ける少女漫画家・恋愛小説家の折原みとさん。じつは、30代の時に東京から逗子に引っ越し、今ではすっかりアウトドア派で自然に親しむ生活を送るようになったそう。レシピ本を出すほど料理も得意で、近年は野草料理に注目しているとか。
そんな折原先生に、暮らしや料理のことを聞きました。
シュノーケリングは「夏の部活」
──締め切りをたくさん抱えていてお忙しい折原先生が、じつは大のアウトドア好きだとブログで発信されていて驚きました。
「海が好きで、30代の頃に逗子に引っ越したんです。だいたい5月~10月ぐらいまで泳げるんですけど、『今日は海日和だ!』と思ったら、必ず午前中はシュノーケリングに行きます」
「海に行ける日ってそんなに毎日じゃないんですよ。天気だけじゃなくて、潮や風などの色々な条件が揃わないと泳ぎに行けない。だから夏は海が優先。シュノーケリングは、『夏の部活』という感じですね(笑)」
折原邸で焚き火をするとみんな焚き火が好きになる
──焚き火もお好きだそうですね。
「『湘南焚き火倶楽部』と勝手に言っているんですけど、うちでよく焚き火をするんです。デッキに焚き火鉢があって、そこでいろいろと焼いたり食べたり。うちに来て焚き火をすると、みんな焚き火が好きになっちゃって、『湘南焚き火倶楽部会員』になるんですよ。八ヶ岳の別荘ではもっと本格的な感じで、庭に炉が掘ってあって、真っ暗な森の中で焚き火をするんです」
──逗子に加え、いくつかの拠点を行き来して生活されているんですね。
「逗子の家のほかに、横須賀のアトリエに通っています。夏と秋は八ヶ岳の別荘に行くことが多いですね。それから、茨城の石岡市に古民家を借りているので、4拠点です」
──1日はどんな流れですか?
「明るくなれば起きる感じです。冬だと6時過ぎの時もありますけど、夏だと4時とかに起きて仕事をしています。だから早寝ですね。眠くなっちゃったら仕事ができないので、だったら朝起きてやってしまったほうが効率的なので」
「午前中に仕事をある程度やってしまい、八ヶ岳の別荘にいるときは『森のレストラン』と称してデッキでランチを食べることが多いですね」
──最初からそんなにアウトドア派だったのですか。
「逗子に来る前は東京にいたんですけど、その時は全然でした。夜型生活だし、忙しくてお料理もあんまりしてなかったですね。こっちに引っ越してきてから、お客さんが来るようになったり友達同士でお家ご飯が多くなったので、料理もするようになりました」