同じ木に絡まっていることもあるミツバアケビとツタウルシ
「ウルシの種類で言えば、ツタウルシとミツバアケビもそっくり。どちらも蔓性の植物で、時には同じ木の幹に交差しながら張っていたりします。ツタウルシはウルシの種類なので、やはり触れるとかぶれてしまいますが、ミツバアケビの新芽は食べられます。新潟では『キノメ』と呼ばれて好まれているんですよ。秋になると、種がたくさんあって甘い味をつけます」
見分けるための難易度はかなり高そうですが、
「見分け方としては、ツタウルシは木に対して真っ直ぐ這って上がっていき、ミツバアケビは左巻きで巻きつきながら上がっていきます」
「また、葉のフチがツルッとしているのがツタウルシ(左)。鋸歯と言って葉に浅い切れ込みがある(ちょっとギザギザしている)のがミツバアケビ(右)です」
知るほどに奥深い、山菜とキノコの世界。採るときは、必ず専門家の指導を受けて、安全に自然の恵みを味わいましょう。
■監修:荻田 毅(おぎたたけし)
■プロフィール:日本特用林産振興会認定の山菜アドバイザー・きのこアドバイザーとして、ガイドツアーをはじめ、各メディアで山菜&キノコの知識と魅力を伝える。「天然キノコ」や「山菜」「貝」などの〝天然食材〟探しの記録をまとめたブログも運営。