AEDを使いながら心肺蘇生も行う
AEDは2分おきに自動的に心電図解析を行います。そのたびに「心電図を調べています。体に触れないでください」「電気ショックが必要です。体から離れてください」などの音声ガイドがあるのでそれに従ってください。以後も同様に心肺蘇生とAEDを行いながら、救急隊員が到着するまであきらめずに続けます。
傷病者に回復の兆候となる動作があった場合は、心肺蘇生をいったん中止して、呼吸の確認をしたあと、こちらの呼び掛けに反応があるか確認します。もし反応があり回復した場合でも、再度心臓が停止し、AEDが必要になることもあるので、救急隊員が到着するまで電源は切らずに、パッドは貼ったままにします。
AEDの設置場所を素早く知ることが救命の分かれ目
講習会などに参加してAEDの使い方を一度体験しておくことも大切ですが、もしものときAEDがどこにあるのか、設置場所をいち早く見つけることは重要です。
そこで役立つのが、日本全国のAED位置情報を収集しているアプリ「日本全国AEDマップ」です。このアプリをダウンロードしておくと、緊急時に素早く端末のGPS情報を取得し、近隣のAEDをマップ上に表示することができます。
また個人でAEDを購入することもできます。AEDはオムロン ヘルスケアをはじめ複数の企業で取り扱いがあります。AEDがさらにきめ細かく普及し活用されれば、いつでも起きうる突然死に対して、市民が救命のための大きな手助けをすることができます。
【取材協力】
■メーカー:オムロン ヘルスケア