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[春に採れる野草vol.2]ヨモギは野草界のユーティリティープレイヤー! ハーブ王子が解説する【食べられる野草図鑑】

楽しい外遊びはソトラバで。アウトドアWEBメディア Soto Lover

  

生のまま使うのが香りを活かすポイント

  

草餅のほか、天ぷらやお茶としても親しまれているヨモギですが、山下さんがぜひ試して欲しいと話すレシピが、ヨモギのジェノベーゼです。調理法はとっても簡単。洗って水気を切ったヨモギといっしょに、カシューナッツ、オリーブオイル、ニンニクをミキサーにかけるだけ。火を使わずにできるから、小さなお子さまといっしょに調理するのにもよいでしょう。

「苦味と香りのバランスがいいので、カシューナッツを使うのがおすすめですが、松の実やアーモンドでもおいしく作れます。パンに塗って食べるのもいいですし、ステーキなどの肉料理に添えても合いますよ」

若葉をさっと湯がいて作ることもできますが、香りを最大限楽しみたいなら、新芽を生のままで使うのがベストです。

  

   

海外では呪術の儀式でも用いられることがあるというヨモギ。それは、鼻の中をすーっと駆け抜けていくあの特有の香りが、邪気を払うと考えられているからだと、山下さんは最後に教えてくれました。ヨモギの成分が、人間の心と体に深く作用するということがよくわかるエピソードです。

   

■監修:山下智道(やましたともみち)

■プロフィール:野草研究家・野草デザイナー・シャーマンハーブジャーナリスト。生薬・漢方愛好家の祖父の影響や、登山家の父の影響により、幼少から卓越した植物の知識を身に付け、現在では植物に関する広範で的確な知識と独創性あふれる実践力で高い評価と知名度を得ている。国内外で多数の観察会・ワークショップ、メニュープロデュース、ハーブやスパイスを使用した様々なブランディングを行う。TV出演・著書・雑誌掲載等多数。

■URL:https://www.tomomichiyamashita.com/

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