これからの季節、キャンプ場で気になる存在が「虫」。刺されるとかゆいだけでなく、激痛を引き起こしたり、なかには深刻な病気を媒介したりすることもあります。キャンプに興味はあるけれど、虫が苦手で二の足を踏んでいる、という人も少なくないかもしれません。
虫を避けるには、服装やテントの種類、光源の置き方を工夫したりするなど、さまざまな対策方法がありますが、なんといっても頼りになるのが虫よけや殺虫剤などの薬剤。多くの殺虫剤を製造・販売しているフマキラーの菅谷洋介さんに、キャンプで使える虫撃退グッズについてお話をお聞きしました。
幅広い虫に効果がある定番の虫よけ
【商品名】スキンベープミスト
自身もキャンプが大好きで、1年を通じてキャンプに出かけているという菅谷さん。「虫のせいでキャンプをやめていく人が多いんですよ。でも、私は自社商品を使っていますし、虫にも詳しいので、困ってはいないですね」と頼もしい限り。
まず最初におすすめしていただいたのが「スキンベープミスト」。蚊やアブ、ブヨだけでなく、ヤマビルやマダニなどに幅広く効果があるといいます。
「虫除け成分のディートを10%配合していて、これは医薬部外品のなかでは国内最高濃度です。日本で販売されている人体用虫よけ剤として、シェアNo.1の商品なんですよ」と菅谷さん。
200mlとたっぷり入っているのに値段は手頃でコスパ抜群。持ち運びに便利な60ml入りもあります。シトラスマリンの香り付きなので、暑い夏の日も爽やかな気分で過ごせそう。キャンプ好きの間でも評判の虫よけです。
子連れキャンプにはイカリジン配合商品を選びたい
【商品名】天使のスキンベープミスト プレミアム
「ディート」や「イカリジン」は忌避剤です。虫が死ぬわけでも、逃げていくわけでもありません。菅谷さんいわく、「寄ってきた蚊が人間の肌を認識できなくなります。透明人間になるようなイメージですね」となんとも不思議な効果。
なかでもイカリジンは、2015年に日本で初めて承認された新しい忌避剤で、ディードよりも肌への刺激が少なく、子どもへの使用回数制限や年齢制限がないのだそうです。
「天使のスキンベープミスト プレミアム」は、少量でも効果が高いイカリジンを国内最大割合の15%配合し、虫よけ効果が6~8時間持続するという優れものです。
「私にも子どもがいますので、イカリジンを使っています。蚊よりも重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を媒介するマダニが怖いので、キャンプ場に着いたらすぐにスプレーします。イカリジンは服にかけても問題ないなど、メリットが多いんです※。ただし、お値段はディードよりも少し高くなりますね」
※繊維の種類によってはしみ、しわ、変質等の原因になることがあるため、目立たない場所で確認してから使用してください。