「類似性の法則」で親近感を持つ
そもそも人間は同じ趣味や志向など、共通点を持つ人に親近感を持ちやすいという性質を持っています、これを心理学では「類似性の法則」といいます。
キャンプに誘われて参加したということは、その時点で相手ももともと自然や野外活動に興味がある人だということがわかります。そういう共通項があるだけで、親近感を持ち、関係を深めやすいというベースがあるわけです。
別の場所でまったく知らない人と出会って、いちから共通項を探り合うよりも、はるかにスマートかつスピーディに、気の合う人と出会い、親しくなることができるかもしれません。
また、キャンプでは参加した人たちが力を出し合い、助け合ってテントを張ったり、料理をつくったりして長い時間をともにします。そうした共同作業を行うなかで、相手の人となりや他人への態度などを観察できます。これは恋愛を始める際の貴重な判断材料といえるでしょう。
態度や価値観が似ている相手とは、よい関係性が長く続きやすいという傾向もありますから、キャンプと恋が無縁だとは思わず、むしろ「キャンプは恋への第一歩にもなり得る」と考えて、より楽しんでみてはいかがでしょうか。
【プロフィール】
■監修者:晴香葉子さん
■プロフィール:心理学者・心理コンサルタント・作家。民間企業勤務を経て心理学の道へ。心理学、コミュニケーション学、メンタルヘルスに関する確かな知識をもとに、テレビ番組の監修や出演、本の執筆、講演など各方面で活躍。早稲田大学オープンカレッジで「心理学」「行動経済学」「メンタルヘルス」の講師を担当。