ダイレクトカーズ「SUVアドベンチャー キャンパー BR75-G」
2023年2月3日(金)〜6日(月)までの4日間、幕張メッセ国際展示場を舞台に「ジャパン・キャンピングカーショー2023」が開催されました。同イベントは過去最大の規模となり、4日間の開催で5万人を越える来場者を記録。あらためてキャンピングカー人気の高さを認識させてくれました。ここでは数ある展示車両のなかからソトラバ編集部の独断と偏見で気になるモデルをご紹介いたします。
シェルを載せたトラコンではなくキャブコンに分類
今年のキャンピングカーショーで初披露された一台が、ここで紹介するダイレクトカーズの「SUVアドベンチャー キャンパー BR75-G」です。現行型トヨタ・ハイラックスをベースに架装したスタイルはピックアップトラックの荷台にシェルを載せたものではなく、キャビン後部を丸ごと居住空間へとビルディングしたキャンピングカー仕様になっているのが大きな特徴。
カテゴリーとしてはトラコンではなく立派な「キャブコン」であり、ハイラックスの走破性の高さとキャンピングカーを融合させたモデルに仕上がっています。カタログのキャッチコピーに「大人の秘密基地」と記しているように、その佇まいは遊びのベース基地を連想させるもの。
ボディカラーにはホワイトとブラックマイカの他、オプションとしてアウトドアのイメージが漂うサンドベージュが用意され、アウトドア色の強さをアピールしていました。プレスデーに行われたアンベールでは「精悍さと躍動感が漲る冒険仕様」と言う印象を与え、ハイラックスと言うSUVモデルをベースに使用することで一般的なキャンピングカーでは辿り着けない秘境へと誘う走破性の高さも大きな魅力になっていました。
トラックベースながらリビングに直接アクセスできる
基本的な構造はピップアップの荷台を改装したものではなく、リヤセクションを取り外してキャビンと一体化されたオリジナルのシェルを取り付けているのが大きな特徴。その恩恵によりセカンドシートの後方からキャンピングスペースへとアクセスすることができ、キャビンとリヤセクションをひとつの空間として構築しています。
居住スペースにはリヤセクションサイドの扉を使って出入りすることができ、リビングルームにはベンチシートとテーブルを備え、ポップアップ式のルーフを開けることで、車内スペースを拡張できるのも優れたポイントいえるでしょう。
シートとテーブルを収納することでフルフラット化が可能となり、バンク部分に設えたプルダウン式のベッド(セミダブル)と合わせれば5名の大人が余裕で就寝することができます。リヤエンドには独立したシャワールームが設置され、このスペースにはリヤゲートからもアクセスが可能です。同スペースはラゲッジとしても使うことができ、床には防水パンが敷かれているので濡れたキャンプ道具や趣味の釣り道具を収納するのもおすすめです。