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寒さが残る季節だからこそ気をつけたい! キャンプでやってしまいがちな「低温やけど」の「注意点」とは?

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カイロや湯たんぽを使用したまま寝てしまうと危ない

  

大切なことは、カイロなどの熱源を肌に直接当てないこと。キャンプでお酒を飲んで、使用しながら寝てしまったり、外し忘れてしまうなどのケースが多いので気をつけましょう。日中活動しているときにカイロを使う場合は衣服の上から使い、熱さや痛み、違和感があったらすぐにカイロをとりましょう。

また、もしキャンプ泊で寝袋に湯たんぽなどを入れるときは、あらかじめ寝袋を温めるなどに使用し、寝ついてしまう前に外してください。思い切って保温性の高いテントや寝袋を購入するのもおすすめです。

低温やけどに限らず、やけどを起こしてしまった場合、以下の順で手当を行いましょう。

【01】気づいた時点で、すぐに冷水で冷やす(低体温に注意)

【02】同時に創部をすすいできれいにする

【03】水疱ができてしまった場合はそのままに。ただし、移動の妨げになる場合は廃液する

【04】ワセリン、ステロイド含有軟膏などを塗ったガーゼで創部を保護

【05】その上からフィルム材、ラップなどで保護して乾燥を防ぐ

  

そして、やけどの範囲が広い、水疱ができた、低温やけどが考えられる、などの場合は早期に医療機関を受診しましょう。

  

  

低温やけどは、高温のやけどと異なり見た目がわかりづらく、気づきづらいやけどです。「低温やけど」が疑われる場合は軽く考えずに、すぐに医療機関を受診しましょう。

次回は、命にかかわる一酸化炭素中毒についてとり上げます。

  

■監修:稲垣泰斗

■プロフィール:救急医、Tight medical works代表、WMAJ野外災害救急法医療アドバイザー。北里大学医学部地域総合医療学特任助教。好きなアクティビティは登山、トレイルランニング、生き物観察。2児の父。

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