レンズには目を守るほかさまざまな役割がある
一般的なUVカットレンズでは、このHEV まではカットすることができません。アウトドアスポーツやレジャーなど、屋外で過ごす機会が多い人は、単にサングラスで目を守るという場合、そのレンズがどのような有害光線をどれくらいカットしてくれるのかを知っておくと心強いのではないでしょうか?
「逆にいうと目の健康のためにも、眼鏡の専門家に相談し、目的に応じてレンズの機能を選ぶことをおすすめします」
眼鏡やサングラスのレンズは、視力を上げる目的のほか、眩しさの軽減、特定の可視光線を抑えてコントラストを向上させ、活動しやすくする目的があります。そして種類は、前述のように眼病予防の観点から、眼底の保護を目的に開発されたコーティングのもの、眼病に対して有害な可視光線を測定計算し、適切にカットするものまでさまざまです。
「その人がアウトドアのどのようなシーンで多く使うのかなどによって、レンズは目の健康を守りながら活動の快適性を向上させることができます」
次回は、シチュエーションに応じたレンズ・サングラス選びについてのお話しです。
■監修者:兼子寿樹
■プロフィール:北海道出身。某大手眼鏡店勤務、認定眼鏡作製技能士。趣味のアウトドア歴は30年。釣りとキャンプの達人でもある。