焚き火で「執着」と「欲望」を燃やし、揺らぐ炎を眺めてすっかり落ち着いている姫乃たまです。
前回、なんとか薪割りから着火まで無事こなしました。今回はいよいよ、焚き火料理にチャレンジ。Mちゃんの上司のIさんも、お酒を調達して合流してくれました。
焼き芋パーティーを開催しようと思います! 用意したのは、さつまいも/じゃがいも/里芋/芋焼酎。以上! やりすぎ! なんでこんなことに!
もともとさつまいもを焼こうとしていた編集のMちゃんと、酒の肴にじゃがバターが食べたかった私。
そこへ偶然、岩手に住んでいる祖父母から里芋が届いたので、この際芋焼酎も買って芋パーティーをすることになったのでした。
芋を火に投入する前にやっておくべきは……
しかし、Mちゃんの買ってきてくれたさつまいもとじゃがいもが大きい。都内のスーパーで買ったとは思えません。農家の直売か……?
写真だとよくわからないのは、岩手から届いた里芋も大きいせいです。全ての芋がでかい。火は通るのだろうか。
不安なのでとりあえず、ナタでさつまいもを割っておきました。ナタ、便利。
さて、芋たちは焼く前に濡らした紙(今回はキッチンペーパーを使いました)で包むのが肝心です。この時、紙を水でひたひたにしておくと、ほくほくのお芋に仕上がります。
それをさらにアルミホイルで包んで、焼いていくのです。
燃え盛っている焚き火もあることですし、ここは豪快に焼き始めたいところですが、炎が落ち着いて炭が光ってるだけの「熾火(おきび)」の状態にならないと、焼いてはいけないそうです。
知らなかったので、危うく表面だけ焦げて、中身が固い芋を食べる羽目になるところでした。
焚き火でレッツ焼きマシュマロ!
まだ焚き火が燃え盛っているうちは、Mちゃんの提案でマシュマロを焼くことに。焼きマシュマロはなかなか性格が出ます。
まずマシュマロに全く興味のない編集Iさんは串にひとつしか付けません。
焼きマシュマロが大好きで、家でもオーブントースターで作っているというMちゃんは、丁寧にふたつくっつけて刺して焼いていました。
何も考えていない私は、等間隔に4個一気に刺して焼いてみることに。
結論から言うと、等間隔を空けてたくさん焼くのはよくないです。
焚き火が熱くて手元の方まで近づけられないので、先端のマシュマロは焦げて、根本のマシュマロは生のままになりました。
欲張らずにふたつくらいを丁寧に焼くのが一番いいのです。私はなんのために前回「欲望」を焼き払ったのでしょうか。
しかしマシュマロは焦げていたとしても、生より焼いたもののほうがおいしいですね。
一回やったら満足したので、あとはマシュマロ好きなMちゃんに譲って、ハイボールの続きを飲むことにします。
いざ、芋パーティー! と思いきや……
いよいよ炎が落ち着いて、炭が夕闇に光っているだけの状態に。
炭の周りにごろごろとアルミホイルで巻いた芋たちを置いていきます。適当に紙とアルミホイルで巻いただけだけど、本当にちゃんと仕上がるのかなあ。
Mちゃんが「まだマシュマロ焼いていいですか!?」と訊くので、「可愛いなあ」と思いながら、じっくり熾火で焼き上げる様子を眺めていました。
そんな姿を肴に缶のハイボールを何本か飲み終わったので、赤ワインに切り替えて、芋が焼き上がった時に飲む芋焼酎に備えます。芋パーティーだ!
わくわくしながら焼酎のパッケージを眺めていたら(酔っ払ってる時によくやるやつ)……1本も芋焼酎がないのですが!
なんか思いっきり「麦」って書いてあるし! お酒調達担当のIさん、意図をよくわかってない! と、声には出さず、買ってきてくれたIさんの顔を無言で見上げます。
まあ、お酒はどれでも大好きだからいいのですが……。