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2本目選びがターニングポイントになる! 1本目の物足りなさを補完するアウトドアナイフの選び方とは?

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前回の記事(https://www.sotolover.com/2023/03/2001/)では、初めてアウトドアナイフを購入するときに知っておきたい基礎知識と、初めて買うのにおすすめの製品をご紹介しました。初めての1本を購入して、実際にキャンプで活用されている方もいらっしゃると思います。

ところが、ナイフとは不思議なもので、キャンプで何度か使っていると、もう1本欲しくなってくるものです。道具とはいえ、趣味性の高いアイテムだからこその欲求かもしれません。また、普段から愛用しているアウトドアナイフがあるけれど、そろそろ買い替えや、買い足しを考えている方も多いのではないでしょうか。

ということで、今回は少しステップアップして、2本目に選ぶナイフについて考えてみたいと思います。前回同様に、石井スポーツヨドバシ新宿西口店の鈴木岳載さんにお話を伺いました。

  

  

1本目の不便さを補完するものを!

  

___前回、初めてナイフを買うときは「用途を明確にしてタイプを選ぶことが大切」というお話でした。では、次に買う1本を選ぶときは、何に着目したらいいでしょうか。

[鈴木さん]
基本的な考え方としては、「1本目を使ってみて、不便に感じたことを補完する」ということになります。“イマイチ使いにくかった”とか、“別の用途で使いたい”など、内容は人それぞれだと思いますが、その不満や不便、要求をクリアできる製品を選んでいくことで、自分の使い方に合ったナイフに出会えると思います。

  

___なるほど。不満点や用途を明確にすることが、より重要になってきますね。

[鈴木さん]
“使いにくさ”については、その人その人によって求めるものが異なると思いますので、ここでは“別の用途”という観点から2本目を考えてみたいと思います。

例えば、前回挙げたフォールディングナイフとツールナイフは、初心者が使うのに適していますが、オールラウンドに使えるわけではありません。例えば、「焚き火」など、木を扱う用途には向いていません。なぜなら、それには“頑丈さ”が重要だからです。

  

焚き火の用途で選ぶなら「シースナイフ」

  

___アウトドアやキャンプを楽しむ上で、焚き火は欠かせない存在ですね。焚き火で使うナイフにはどんなタイプが向いているのでしょうか。

[鈴木さん]
ここで注目したいタイプが、『シースナイフ』です。シースナイフというのは、折り畳むことのできない、比較的大きな刃を持つナイフです。刃とハンドル部分が一体になっているため頑丈なものが多く、木を割ったり、削ったりといった作業に向いています。

例えば、薪を割る(バトニングと言います)ときにナイフを使うなら、シースナイフでなければいけません。この作業を折り畳み式のフォールディングナイフでやると、ナイフが折れてしまいますので、絶対にやめましょう。

  

 

___目的に合った製品を選ぶということが重要ですね。では、シースナイフのおすすめ製品を挙げていただけますか。

[鈴木さん]
シースナイフのおすすめは、『モーラナイフ ガーバーグ スタンダード』という製品です。この製品は、「フルタング」と呼ばれるタイプで、刃が、ハンドルの後ろ側まで貫通しています。つまり、「折れにくい構造」になっています。

頑丈な作りで、刃も厚いので、薪割りなどにも安心して使えます。また、ワイルドな使い方だけではなく、料理などで使ってもいいと思います。見た目もかっこいいですし、オールラウンドに使えるモデルです。

 

【シースナイフ】
■商品:モーラナイフ ガーバーグ スタンダード
■実売価格:9350円程度
■仕様:刃素材:ステンレススチール/刃長:約109mm/全長:約229mm/刃厚:約3.2mm/重量:約170g=ナイフのみ

  

  

[鈴木さん]
フォールディングナイフとシースナイフを持っていれば、通常のキャンプで困ることはまずないでしょう。

もちろん、ナイフの種類はさまざまですし、デザインなどの好みや、手にしたときの感触なども重要ですから、ショップで実物を見てご検討いただくと楽しいと思います。

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