昨今、ブームとして再燃しているラム肉。一般的には薄切りのロース肉の流通量が多いですが、実はいろんなな加工方法で販売されているんです。ついつい高カロリーになりがちで量を買い込み過ぎてしまうキャンプシーンなどでのバーベキューに、高たんぱく・低脂質のラム肉を取り入れ、女性にもうれしいアウトドアレシピをご提案します。
今回のテーマは「義経焼(よしつねやき)」。羊肉を専門に扱い65年、山形県・米沢市「なみかた羊肉店」の行方進之介さんにお話をお伺いしながら、同店で生まれたこの料理を由来と共にご紹介していきます。
「義経焼」っていったいどんな料理?
60年前に、なみかた羊肉店の初代、行方貞一さんが生み出した歴史のある羊肉料理です。さて、「義経」とはどこから来たネーミングなんでしょうか。
行方さん「米沢を何度も訪れ、奥州平泉で自害したはずの源義経がじつは生き延び、モンゴルでチンギス・ハンになったという伝説が名前の由来です。薄切り肉を味噌ベースのタレと野菜で豪快に炒めた、見た目、味付け、肉の切り方も昔のジンギスカンとは違ったオリジナルの料理になります」
義経焼を作るために必要なもの&作り方
さて、実際に義経焼を作っていきましょう。必要なものはお肉と味噌だれを混ぜる用の容器(タッパーなど)、野菜、料理酒、フライパン。たったのこれだけ。冷凍されたお肉を解凍し、タッパーに入れ、味噌だれと絡めたあとに野菜を火の通りやすい大きさにカット。野菜はキャベツ、玉ねぎ、長ネギがおすすめ。分量は100gくらいが適量ですよ。ジンギスカン鍋を使えばさらに雰囲気が出ます。
準備が出来たら豪快に混ぜながら焼いていきます。料理酒があるとさらにコクが増すので持っていくとよいですよ。20ccほどの量を回し入れ、3分ほど焼けば完成!
特製の味噌だれはにんにくのパンチがガツンと効きながら地元・米沢の契約農家で栽培された紅玉という酸味の強いりんご果汁を入れて、くどくなり過ぎないようにバランスが整えられています。