寒い季節はダウンもプラス
より防寒性をよりアップさせたい場合は、ダウンジャケットをレイヤリングに加えると保温性がアップします。アウトドア用のダウンジャケットは、コンパクトダウンといって、アウトレイヤーのなかに着込むことができる薄手タイプになっています。つまり、ダウンジャケットもミッドレイヤーの一種になります。
フリースなどの上にダウンを着用し、アウターを重ねるのが効率的なレイヤリング。中間着に空気の層ができるので、体を暖かく保つことができます。ちょっとだけ保温性がほしいときはベストタイプのダウンを使用するのもおすすめ。トルソー部分だけ保温できるうえ、重ね着しても腕の部分がもたつかず、動きやすい点がメリットです。
ボトムスにもレイヤリング術を活用
パンツに関してもレイヤリングのテクニックを活用できます。冷えることが想定されるキャンプなら、ベースレイヤーとしてタイツを着こみ、その上にキャンプ用のパンツを着て、雨風を防ぐときはアウトレイヤーとして防風・防水性のあるオーバーパンツを重ねます。つまり、キャンプ用のパンツがミッドレイヤーに該当します。
さまざまな素材に変えて状況に対応
ベースレイヤーが汗を吸って肌を快適に保ち、ミッドレイヤーがその水分を外へと移行させたり体を保温したりする役割を担い、アウトレイヤーがウェア内の蒸れを生地の外に逃し、同時に雨や風をブロックします。この3層のレイヤリングが体を快適に保つテクニックです。
これを基本に、汗をたくさんかく時期ならベースレイヤーを吸水発散性のある素材にしたり、寒い時期なら保温性のあるものを選んだりと、環境に応じて調整します。同様にミッドレイヤーも素材や厚みを考えたり、着込むトップスを増やしたりします。アウトレイヤーには防水性のほか、火に強い難燃性を備えたタイプもあるので、使用場面を考えながらセレクトしていきましょう。