自然災害が増えている昨今、日常生活でも、また休日のレジャーのときでも、「災害対策は常に意識しておきたい」ものです。キャンプに出かける際に、防災アイテムを携行していく人も多いことでしょう。また、アウトドアで活動しているときは、ケガや病気も普段以上に心配になるものです。不慣れな場所にいるということもあり、慌ててしまいがちですが、そんなときに大切なのは「正しい情報を手に入れる」ということです。
そこで活用したいのが、素早く情報を入手できるスマホ。適切なアプリを準備しておくことで、災害に関する情報がいち早く通知されたり、怪我の際の応急処置の方法を調べることができたりと、「即座に対応するためのサポート」が得られます。ここでは、数あるアプリのなかから、キャンプに行く際にインストールしておきたい注目アプリを、デジタルに詳しい、キャンプ好きライターの篠原義夫さんに挙げていただきました。
総合的な救急&応急処置情報を網羅
「MySOS」(Andorid版は「MySOS救命・救急 応急手当ガイド AEDマップ」)は、応急手当の方法やAED設置場所の検索など、総合的な救急&応急情報を網羅したアプリです。
「キャンプ場は、主要都市部から離れている場合が多いので、近場に医療機関がないというケースもよくあります。そんなときでも、このアプリがあれば応急手当の方法を調べることができるので、落ち着いて対処することができるでしょう」(篠原さん)
トップ画面には、「応急手当ガイド」や「一時救命処置ガイド」「成人・小児救急ガイド」といった項目が並んでいて、見た目にもわかりやすくなっています。例えば、「応急手当ガイド」を選ぶと、「動物にかまれた」「骨折」「熱傷(やけど)」などの項目が並び、対処方法に即アクセスできるのも、いざというときにありがたいですね。
このほか、「自分自身のカルテ情報を記録しておき、万が一のときに、自身の健康状態や緊急連絡先などを医療関係者にスムーズに伝えられるマイカルテ機能が役立ちます」(篠原さん)。また、このアプリをインストールしているユーザーや緊急連絡先として登録している相手に「救援依頼(SOS)」を送れる機能も搭載していて、まさに緊急時に総合的に役立つアプリといえそうです。
【MySOS】
●Allm Inc.
●無料
●iPhone/Android対応
防災に関する多彩な情報を通知
「Yahoo!防災速報」(Android版は「防災速報」)は、避難情報や地震情報、豪雨予報、国民保護情報(Jアラート)など、多彩な災害情報を通知してくれる防災アプリです。防災アプリはとても種類が多いですが、「地震情報や火山情報、熱中症情報など、キャンプ場でも起こりうる自然災害にも対応しているので安心感があります」(篠原さん)。
使い方のポイントとして、篠原さんは「最大で3つの地点を登録できるため、自宅や職場などに加えて、訪問予定のキャンプ場を設定しておくといいでしょう。ユーザー投稿のコメントも参照できるので、災害発生時もいち早く状況を把握することが可能です」
付録として、避難場所やハザードマップ、緊急連絡先などを記録しておける「防災手帳」を用意している点もうれしいポイントですね。
【Yahoo!防災速報】
●Yahoo Japan Corp.
●無料
●iPhone/Android対応