キャンプ料理は作るのも後片付けにも手間がかかる
「週末はキャンプ~♡」と浮かれて計画したものの、金曜日は飲み会で帰宅は終電。酔っ払って眠りにつき、目が覚めたらお昼過ぎ。慌てて荷物を用意して、買い出しを済ませ、いざキャンプ場へ。
渋滞を乗り越え、ようやくサイトに着いた頃にはすでに夕日が沈んでいる。ランタンを探してタープとテントを張ってチェアを出し、フーッと一息して時計を見ると20時を過ぎ……。
「あああ~、もうご飯なんて作りたくない!」
さて、いったい何人、いや何千、何万人のキャンパーたちがこの悲壮な叫びをキャンプ場にこだまさせたことでしょうか。それでも疲れた体に鞭打って、ステーキを焼いたり、ダッチオーブンでローストビーフを作ったりする人もいます。寝る前にそのギトギト油の鍋や食器を片付け、生ゴミや火の始末をすることも考えず。あっ、夜露対策もありますね(文字通り、夜露死苦!)。
そう、キャンプでは、料理だけでなく後片付けも家庭の数倍大変です。
肩肘張らずレトルトやコンビニ食品を賢く利用しよう
自然のなかで生活するキャンプは、体力と気力が何より大切です。十分な休息のためにも、時には料理の手を抜くのも賢い選択。外食やコンビニ弁当、カップ麺だっていいだろう。けれど、せっかくなら温かいものを食べたい。しかもカップ麺よりちょっと気の利いたものを。
というわけで、今回ご紹介するのは、そんな「料理なんてしたくない時のキャンプ飯」。カップ麺以上野菜炒め未満のカンタン料理のヒントをご紹介します。
(注:「料理じゃないだろ」というものもあり)
■レトルトカレー
「料理じゃないだろ選手権」の王座に輝くレトルトカレー。しかし近頃のレトルトカレーをナメてはいけません。コンビニにはインドカレーやタイカレー、初めて目にするようなエキゾチックなカレーが数多く並んでいます。そして何より、あったかご飯。この白くてあったかいご飯を食べただけで、心がほっこり。パックごはんにカレーを入れれば洗い物の手間もなし。作り方はパックの裏を見てください。
■冷凍うどん
乾麺より短時間で茹でられて、しかもモチモチ美味しい冷凍うどん。茹でてお好みのつゆで召し上がれ。水で冷やしてもいいし、そのまま釜揚げでもいい。寒い時はあったかいおつゆを作って、そこに冷凍うどんを入れて茹で、かけうどんにしてもよし。パックの薬味も売っています。洗い物はうどんを茹でた鍋くらい。油ものはナシ。
もしうどんが解凍されていたら、ソーセージとパック野菜をフライパンで炒め、そこにうどんを入れて麺つゆで炒めれば焼きうどんに。解凍されているからと、そのまま麺つゆをかけて食べてはいけません。「粉と水を固めただけの食感」を味わうことになってしまいます。