リアルウッド使いの非日常空間は使い勝手に優れる居住性を確保
車中泊にも使えるバンライフカーとしてチェックすべきインテリアは、軽自動車ゆえのミニマルな空間であっても「GMLVAN S-01」には快適な居住スペースが広がる。それを可能にしているのがフルフラットなフロアであり、さらに無垢の天然木アカシア材(天井・荷室部サイドパネル・収納式テーブルに採用)をあしらった暖かみある空間は、キャンプはもちろん満足度の高いクルマ旅を叶えてくれるだろう。
また、キャンプやアウトドアでクルマを使う場合、インテリアの設えにはヘビーデューティさが求められるが、そこで前後シートには軽量かつ摩擦や引裂き、擦り切れや穴あきなどに強いコーデュラ製シートカバーが採用される。表面には撥水・防汚・防塵効果のあるテフロン加工が施されており、ボディカラーやゴードンミラー製品との相性が良いオリジナルカラー(オリーブ系のグリーン)によって、統一感ある居住空間がコーディネートされている。
加えてフロントシートカバーの背面には大型ポケットとモールウェビングが用意されており、大型のポケットにはフラットシートアレンジの際に取り外すことになる2列目シートのヘッドレストや、キャンプ&車中泊で使うアイテムの収納としても活用することができるほか、シート背面上部に縫い付けられたウェビングテープはカラビナを使うことで、小型のLEDランタンなどキャンプ道具を吊り下げられる工夫が施されている。
大人でも足を伸ばせるフルフラットな車中泊空間を実現
シンプルな設計でありながらも2列目シートの背もたれを前方に倒すことで、最大193cm(奥行き)×W131cm(荷室幅)を可能にしたフルフラットな居住&荷室を作り出すことが可能だ。これはベース車のハイゼットカーゴの使い勝手に優れたシートアレンジ機能を活かしたもので、助手席のシートスライド機構によって+20cmの奥行きが確保できるほか、助手席の前倒し機構によってフラット展開することができ、265cmまでの長尺物の積載を可能にしてくれる。
ちなみに標準ボディのトヨタ200系ハイエースの荷室長(後席折り畳み時)は247cmなので、それよりも長い荷室長を実現している。
他にも荷室部の左右に54cm(幅)×35cm(奥行き)の収納式テーブル(耐荷重10kg)が備わり、PCの作業テーブルや小型のポータブル電源用の棚としても使うことも可能。もちろん車中泊時のプライバシーを確保する遮光カーテンが標準装備となり、夏場の日差しはもちろん冬場の冷気をしっかり遮断してくれることで快適な車中泊旅を満喫できるのだ。
さらにリアルウッドの天井と調和する電球色の4つのLEDダウンライト(調光機能付)は、外部電源ソケットから電源供給されるため照明の点灯によってバッテリー上がりを心配する必要がないのも魅力である。
319万円〜の車両本体価格ながら車中泊旅の夢が広がる
ハイゼットカーゴの最上位モデル「クルーズターボ」の車両本体価格(2WD・145万2000円/4WD・160万6000円)と考えると「ちょっと高いな」と率直に感じた人は多いだろう。しかし、車室内の多くに天然木のアカシアをあしらい、オリジナルの外装パーツによって丸目フェイスのレトロ感がバンライフカーの魅力を高めてくれる「GMLVAN S-01」。
半導体不足などの影響もあり、納期が4カ月以上(2022年11月時点)かかってしまうそうだが、全国納車もOKなので、興味ある人はミニマルでありながらキャンプ&アウトドアの魅力を最大限引き出してくれる「GMLVAN S-01」を旅の相棒にしてみてはいかが。