電源サイトで冬キャンプに最適な環境をつくるには?
電気ストーブの場合、小型のものだと弱で600W、強で1200Wほど。テントの大きさにもよりますが、空間全体を暖めるには弱運転ではパワー不足かもしれません。遠赤外線の放出量が多く、熱効率がよいカーボンヒーターなどを選び、消費電力を抑えて他の暖房器具と併用すると、より快適です。
以下に、一般的な暖房器具の消費電力の目安をまとめてみました。参考にしながら、キャンプ場の上限W数以内におさまるようにしていきましょう。
【暖房器具の消費電力の目安】
暖房器具 [W(ワット)数/A(アンペア)]
〇電気ストーブ [600W(弱)/6A]
〇電気毛布 [40W/0.4A]
〇ホットカーペット(2畳用)[480W/4.8A]
〇こたつ [400W/4A]
キャンプ場で使える容量が20Aあれば、使用できる電化製品の幅がグッと広がりますが、10A程度の施設の方が多いです。優先順位をつけて、対応できるように揃えるのがおすすめです。
おすすめは石油ストーブ+ホットカーペット
電気ストーブを使用する最大のメリットは一酸化炭素中毒のリスクがないこと。薪ストーブや石油ストーブとは違い、密閉空間で使用することができるので、風が強い日などでもある程度安心して利用できます。
ただし、空間全体を暖めるほどのパワーがない点はデメリットです。容量10Aの電源付きサイトを利用する場合、ワット数不足で強運転ができない電気ストーブもあり、冷え込みが厳しい季節には十分な暖房効果が得にくくなります。
真冬にキャンプをする場合は、地面からの底冷えを防ぐシートの上にホットカーペットを敷き、さらに石油ストーブや電気毛布で温かさをプラスするような対策がおすすめ。荷物が大きくなりますが、消費電力が低めで暖房効果が高いこたつも人気があります。
ただし石油ストーブや薪ストーブは、一酸化炭素中毒を防ぐために十分な換気が必要です。一酸化炭素チェッカーを併用して危険防止につとめましょう。
「【ビギナー必読!】冬のキャンプで欠かせない必需品とその心得とは?」(https://www.sotolover.com/2023/02/1872/)の記事も合わせてチェックしてみてください。
【まとめ】
今回は、寒さ対策必須の冬キャンプではとくに重要なポイント「暖房器具選び」についてご紹介しました。キャンプ場によって電源付きサイトの容量が違うので、予約前に必ず消費電力や電流量の上限確認を行いましょう。電気ストーブ以下の消費電力でぬくもりをくれる電気毛布や電気アンカなどにもぜひ注目してみてください。