冬キャンプの現場で気をつけたい3つのポイント
冬キャンプは「装備品さえ揃っていれば安心!」というものではありません。夏キャンプには慣れている人も、冬キャンプの注意点を確認して、しっかりと対策を練りましょう。
注意点.01 ストーブ使用時には十分な注意を!
冬キャンプの寒さ対策に欠かせないストーブには、大きく「薪ストーブ」「石油ストーブ」「電気ストーブ」の3種類があります。このうち燃焼効果を利用して熱を得る「薪ストーブ」と「石油ストーブ」は、密閉したテント内で使用すると一酸化炭素中毒のリスクがあるので、十分な換気が必要です。
一酸化炭素は空気より軽いため、上に溜まります。上にベンチレーションがあるテントは開けることで対応できますが、ない場合は2カ所ほどメッシュして空気の通り道を確保します(1カ所のみのメッシュでは換気不十分で危険です)。また、一酸化炭素チェッカーもテント内に必ず設置しましょう。合わせて、燃えにくい素材のテントを選ぶことも重要です。
注意点.02 テントの底冷え対策は必須!
冬キャンプの寒さ対策で見落としがちなのが、テントの底冷え。「地面からくる冷気」をどれだけ防げるかで、テント内の快適さが大きく変わります。夜は氷点下まで下がるキャンプ場もあるため、テント設営の際には「底冷え」を防ぐ対策を取りましょう。
おすすめは、テントマットと銀マットを併用する方法です。熱を反射する機能をもつ銀マットが保温効果を発揮するため、テント内の温度を暖かく保てます。
注意点.03 寒暖差による結露対策を忘れずに!
外気とテント内部に温度差があると、結露が発生します。放っておくとテントの内側が濡れるだけでなく、テントの中の熱も逃がしてしまうため、以下のような対策が必要です。また、シュラフが濡れないようにテントの内幕から離しておくのもポイントです。
【結露させない対策】
〇テクニカルコットンなど結露に強い素材のテントを選ぶ
〇テント内の通気性(換気・風通し)を良くして内外の温度差をなくす
〇サーキュレーターなどを使用してテント内の水蒸気を追い出す
〇防水性の高いシートを敷いて地面からの水蒸気を抑える
【まとめ】
冬のキャンプはハードルが高いと思われがちですが、万全な装備と基本的な知識があれば十分に楽しめます。夏キャンプより荷物が多く大変と感じる場合は、レンタルのあるキャンプ場を利用してみるのもおすすめです。さらに初心者は電源付きの高規格キャンプ場を選ぶとより安心です。寒さ対策をしっかりと行って快適に過ごしましょう。